理事長所信

​中本 祐作

「 因縁生起 」

~決意が織りなす気持ちを地域へ~

はじめに

 
 1978年6月9日に園部青年会議所が誕生しました。そして、活動エリアを船井地域へ広げ船井青年会議所に名称を変更しました。43年たった今もこの組織は存在し活動を続けています。わたしは、組織は人であり人もまた組織だという事だと考えます。それは、人との繋がりによって組織が存在しこの組織を作り上げた人がいなくなっても尚、想いを受け継ぐ事で存在し続けているという事です。地域をより良い方向へ導こうとする姿勢を、人や組織に残し継続していく事で地域が活性化するのだと考えます。この想いを次代に繋ぐ事で、青年会議所の理念である明るい豊かな社会の実現を遂行していけるのだと思います。その想いこそが活動する意味であり原因になっていきます。青年会議所活動とは、会議を重ね、実行し検証を行う事が主になっていきます。物事には結果が伴いますが、それと同時に必ず原因が存在します。その原因は何か、時にわからない事がありますが、友と共に検証し、また実行する事こそが青年会議所活動だとわたしは考えます。スローガンとして掲げさせていただく因縁生起とは、物事には必ず原因があり、それによって結果が成り立つという縁起の語源であります。わたしはこの地域に産まれた訳でもなく、育った人間ではありません。しかしここに私は所属し活動しています。偶然いた訳ではなく、友が導いてくれた道をわたしが選択をし、今も尚続けるという選択をした結果であります。これはご縁があったからこそであり、この気持ちにさせてくれた船井青年会議所のおかげであります。コロナウイルスの影響により先行き不透明なご時世になってしまいましたが、今こそ新しくより良い時代を築けるよう、そしてこの組織や地域へ御恩を返すべく、皆様
の先頭に立って 2021 年度は活動して参る所存であります。 

会員拡大  
桃李成蹊~自然に仲間が集まる組織を~
 


 新たな仲間を増やす事は、青年会議所運動を続けていく上において重要なことであり、地域により良い影響をもたらす可能性が増えていきます。また相乗効果もあり既存メンバーにも有益な影響をもたらす可能性があります。しかし、会員拡大をしようとするがあまり、対象者にとってのメリットを疎かにし、組織としてのメリットの方を強く考えてしまいかねません。その事で、かえって会員拡大に繋がりにくくなるのではないでしょうか。遠くから見た組織でも美しく、かつ目の前でみても美しい組織を目指していけば自然と人は集まるのではないでしょうか。それは、相手に寄り添う事であり、例え違う意見で対立したとしても認め合い絆を深める事のできる、そんな組織だと考えす。組織としてのプロトコルを見直す事そのものでも構わないと考えます。その事を踏まえ、対象者に寄り添
いながらこの組織に自然と入会して頂く事で、本当の意味での会員拡大になるのだと確信しています。

社会開発  
天衣無縫~人々の心に残る思い出を~ 


 現在、世界的な規模で新型コロナウイルスが広まり、社会情勢の先行きが見通せないものとなってしまいました。この船井地域も例外ではなく、人と人との距離を常日頃から空けなければならない等の、新たな生活様式が確立されつつあります。これまで当たり前だった人と人との接触は感染予防対策から、極力避けなければならなくなってしまいました。しかし新たな価値や考えが日を追うごとに、取り入れられています。特にリモートによる会議やイベントは当たり前に行われるようになり、家にいながら参加する事も可能になりました。移動時間の削減にも繋がり、家族と過ごせる時間が増えたのではないでしょうか。しかし地域の人々同士が直接触れ合う機会が減少した分、記憶や心に残るような出来事は少なくなったのではないでしょうか。年を重ねても残る思い出は、時に人を動かす原動力になります。地域への思い出があるからこそ、愛郷心も芽生えるのだと考えます。だからこそ新型コロナウイルスの予防対策をしっかりと考慮しながら、人々の思い出に残る事業を展開していく必要があるのではないでしょうか。わたしたちが直接地域にできる活動は限られています。しかし、考え方や想い一つで人々に新たな価値観を生み出す事ができ、ひいては明るい未来を創りだす事ができます。その想いが自身の成長へと繋がり、身近な存在をも変えていき、ふたたび地域へと良い運動として還元されていくのです。地域の人々の心に残る事業を展開して参りましょう。 

修練と出会い  
一蓮托生~仲間と触れ合う事であらたな刺激を~ 


 青年会議所は失敗してこそ大きな成長があり、失敗した人の儲けだとわたしは考えます。積極的に活動していけば、壁に当たりますが、その壁を越えた人にしか味わえない景色があり、そして気づけば周りには、同じ壁を越えた仲間がいます。どうか目の前の壁を恐れず乗り越えていこうとする勇気を持ち続けて下さい。 また青年会議所は日本全国、はたまた世界とも繋がる事のできる組織であります。出会った事のない人でさえも同じ気持ちで繋がりあえるという、普通に暮らしていてはなかなか味わえないものがあります。ブロック事業や日本青年会議所事業の研修や事業に積極的に参加することでビジネスにも繋がり、新たな発想も生み出すきっかけがあります。他者と触れ合う場所に積極的に参加していきましょう。

組織運営  
温故知新~歴史を学びわくわくする組織へ~ 


 青年会議所には昔からあるプロトコルが存在します。セレモニーはその象徴であり重要なものです。模範・流儀・作法、それら全て全国の青年会議所との繋がりになり、のちに出会うであろう、同士との絆をも生み出す効果があります。このセレモニーは LOM によっても異なる事があります。市民憲章唱和、誕生日をお祝いする LOM もあります。様々な文化がありますが、船井青年会議所としての紡いできた歴史を学び、そこから新たな知識や見解を導いていくことこそ組織運営において必要不可欠であると考えます。組織としての規律を大切にしながら運営を心掛け、そして今を考え組織に足りないものを積極的に取り入れながら活動し、この地域やメンバーの事を思いわくわくさせるそんな組織にしていきましょう。 

情報発信   
変態百出~常に新しいものを取り入れ発信し地域へ良い運動をもたらそう~ 


 近年では SNS の発達により、様々な情報を容易に個人でも発信できるようになりましたより良い運動の輪を地域に広げるには、欠かせないツールだと考えます。地域の人々へ、主流になるツールを活用する事で、わたしたちの活動の運動をより伝えやすくなるのだと考えます。時代に即し新たなものを常に取り入れる姿勢が特に必要になっていきます。しかし容易に発信できる一方、間違ったものを伝達してしまう恐れもあります。細心の注意を払いながら、積極的に地域へより良い運動をもたらせるよう情報発信していきましょう。 

 

 

周年準備  
緊褌一番~先輩諸兄姉や地域へ恩返しの心を持つ~ 


 創立45年という節目を翌年度に迎える本年度は、新たなビジョンを掲げるための準備期間であり、重要な期間であります。まずは先輩諸兄姉に感謝をする事、そして地域に感謝をする事が一番重要であります。わたしたちが活動していけているのは、先輩諸兄姉や地域の人々がいるからこそであり、この先もわたしたちだけでは組織は成り立ちません。だからこそ感謝の心が一番重要なのです。そして過去を検証し、何が良くて何が正しいのかを学び、感謝する事で、その先にある新たなビジョンが見えてくるのです。それを行動し具現化していく事で、更にこの組織を強く前へ推し進める事ができるのだと考えます。 

結びに 
家族や仕事場を大切に 


 これまでわたしは9年という歳月を、船井青年会議所で過ごして参りました。その歳月で学んだ事や、考え方をここに書かせて頂きましたが正解はありません。しかし誇りはあります。それは青年会議所での事業や委員会、そして出会った人との場所へどんなに遠い場所にでも足を運んできた事です。だからこそその場所へ行かせてくれる、家族や仕事場には感謝しかありません。わたしが青年会議所に入会したきっかけは、家族や仕事場を養う力をつけたかったからですが、時間やお金がかかってしまい、迷惑をかけている時もあります。しかし、何が一番大切なのかを常に考え、そして積極的に行動する想いを持ち続けようと心掛けています。皆さんにも家族や仕事場があると思います。皆さんにとって、一番重要な想いを持ち続け貫いて下さい。その想いは、必ず家族や仕事場に届き、ひいては組織への力に変わりそして地域が発展し、明るい豊かな社会の実現へとつながるものだと確信しています。